大逆転裁判感想①

前の日記が1月ということで、なんと11か月ぶりの日記です。
まぁいいのです。


今年の夏に、逆転裁判シリーズの新作(新シリーズ)が発売されました。
大逆転裁判」。
満を持しての発売です。

主役は、逆転裁判シリーズをプレイされた方ならおなじみの成歩堂龍一のご先祖、成歩堂龍之介。
しかも、今回はそもそも弁護士ではなく、大学生という肩書のキャラクターです。
舞台設定は、1〜5の時代からさかのぼり、「大日本帝国」の時代。
当然、前作までのようなカガク捜査はできませんので、「指紋」「血液検査」などがありません。


先日、この大逆転裁判をクリアしました。
結論から言うと、「面白くなかった」。
ただ、「何が面白くなかった」のか言語化できませんでした。
(風呂敷のたたみ方についてどうこう言いたい、というわけではありません)


まず、キャラクター・世界設定を一新させたことについては、私は納得しています。

1〜5の成歩堂王泥喜を中心としたストーリーには、正直これ以上広げようがない、とスタッフが判断した可能性。
また、ナンバリングが進むごとにカガク捜査が進化していく傾向があり、時系列を進めてしまえばストーリー作りが難しくなってしまう可能性。
結局「有能な警察・検察」が存在するなら、「捜査の間違い」「被疑者取り違え」は起こりません。
そもそも「逆転させる裁判」が起こりうる状況というのは、「間違った捜査」が必須ではないでしょうか。

弁護側が主役であり、検察・警察・裁判官の考えを逆転させるという従来のコンセプトを続けるなら、やはり「無能な警察・検察」は必須だと考えます。
故に、「納得◎」です。

では次に、裁判システムについて。
ここは、△。

裁判のシステムは、従来通りの「待った!」「異議あり!」と「法廷記録」を駆使しながら、裁判を進めていく形式です。
今回は舞台が主に大英帝国ということで、陪審員制。
証言は、「レイトン&逆転裁判」と同じような複数人が証言する形式です。
ある証人が証言しているときに、他の証人につっこむことができます。
一度使った新要素を大逆転にも入れてきたのは、裁判の展開をさらに面白くしたいというスタッフの意図なのでしょう。

陪審員制は微妙な感触でした。
陪審員が有罪or無罪と判断したタイミングで一旦有罪に傾くと、直接陪審員を説得する場面に移るのですが、この「陪審員を説得する」場面が毎回のように入り、正直を言うとワンパターンに感じてしまいました。
5章まで話があるなら、そのうち1章くらいにそういう展開があればいい、くらいに思ってしまいました。

「有罪」を覆すチャンスがあるという、弁護士側にあまりに有利なシステムで、手詰まり感が薄く、依頼人のピンチも大してピンチではないので、面白くないなーと思ってしまった。


大逆転は、「新要素をつめすぎた」感があるのですよね。