TRIGUNクッソ好き

ニコニコ動画が好きで、ボーカロイドのPV、艦隊これくしょんや刀剣乱舞などに興味がある人の一定数は、フリーソフトであるMikuMikiDanceをパソコンに入れたことがあるのではないか、と思っている。
まぁあたかも自分の立場がメジャーであるように書いているが、単に、本当に単にMMDというソフトはすごいしモデル作成、そしてそのモデル・ステージを活用した作品すごいですよね、という話がしたいだけの前段。

D

ほんとにこれすっげー好きです。

去年の血界戦線フィーバーには完全に乗り遅れたのだけど、内藤先生が書いた漫画だった、というところをさっぱり把握できていなかったので相変わらず私のアンテナがクソだな、と思っています。
面白いですよね。

内藤作品と言えばやはりTRIGUNなのだけど、TRIGUNのあとがき漫画に見える「ロボ、ギミックたっぷりの玩具大好きな内藤泰弘」という人が、TRIGUN以上に自分の描きたい画面を描ける舞台を用意し、連載しているってのがまず熱いなぁと思っています。

血界戦線は、読者の分身(一番身近に感じられる存在)は恐らくレオナルドだと思うのだけど、その「特異な眼」しか持っていない彼が、「いつまでも守るべき妹」「友達」「同僚」を裏切らず、ある種絶望的に見える状況でも後退せず立ち向かうカタルシスたるや、読んでいて気持ちいいまである。
きちんと、少年漫画の主人公なんですよね。
正しく血反吐を吐き、怪我をし、エピローグで笑えるレオナルドという人物。


表題のTRIGUNですが、最近読み返して、ウルフウッドの心情(というか既に生き方)変化がすさまじく、たかだか精神は20代少しの「ドライになることでしか生きていく選択肢を見いだせなかったニコ」がヴァッシュという人物に出会い、反目し、でも別れることもできず、友達になっていくたった何年の出来事がとてもとてもいい物語に思えている最近です。
いや、通し読みするとGUN-HO-GUNS戦とかあんなにいらなくない?とか色々思うところはあるんですが。ケチをつけるところが0かと言うと全然そんなことはないんですが。

ニコラス・D・ウルフウッドが変化していく物語としては、とても満足のいく作品です。

ヴァッシュにとっては、ニコラスは大切な地球上の人間たちの大切な一人であり、で「しか」ないのかなぁということもたまに考えてしまいますが。
エレンディラ戦でヴァッシュ側の心情が少し垣間見えますよね。

私個人としては、ヴァッシュにとってはウルフウッドもコロニーのじいさんも武器屋の店主も皆特別な人、だと思っています。
ウルフウッドだけが特別だとは思っていません。恐らくヴァッシュの地上に降りてからの人生では、たくさんの人が彼の傍にいて、そして死んでいった。その一人がウルフウッドである、という解釈であります。
達観しているわけではない、「駄々っ子」とウルフウッドには評されていますが、それでも本当に全部助けたい、全部。そこは嘘じゃない。


結論としてはTRIGUNクッソ好きです。
そしてTRIGUNMMDも超好きです。